面白い
日本語の面白いところは一つの言葉に複数の意味があることだと思う。
もちろん、外国語にだって複数の意味を持ったことばがある。しかし、それは根っこにある意味は同じでただ場面が異なるに過ぎない。
例えば take という英語。
辞書を引けば、
持っていく
連れていく
奪う
などたくさんの意味が書いてあるが、基本的にはどれも「対象が今ある場所から離れる」という点で共通している。
一方で日本語の「面白い」ということばには、英語でいう
interesting
funny
という2つの根っこの異なることばの意味を含んでいる。
わずか26文字で全てを表そうとする英語の方が一つの単語に様々な意味を含めそうなものだけれども。
日本語は平仮名、片仮名、漢字と文字の数は世界の言語の中でも多いほうだろう。それでも1つのことばの中に意味を詰め込む。
そこになんともいえない「面白さ」を感じるのだ。