魔女の一撃
ぎっくり腰。
重い物を持ち上げたときなどに急にくる腰の痛み。私もついさっきなったばかり。
ぎっくりはびっくりから来ているらしい。
江戸時代にはすでにあったことばなのだとか。
なった瞬間確かにびっくりする。
立ち上がれなくなるし。
ドイツ語では
Hexenschuss
というそうで、直訳すると
魔女の一撃
ということになる。
魔女ということばが出てくるあたりいかにもヨーロッパといった感じがして面白い。
もし日本語のぎっくり腰と同じ感覚だとすると、魔女の一撃はびっくりするもの、つまりは想定外の行動ということになる。
追われる者からの反撃を考えていないのか、反撃する余裕もないほど苛烈に弾圧を加えていたのか。
ぎっくり腰が随分と大きな話になるものである。